データSIMを使用する場合は要注意!
SMS機能は付ける?付けない?
格安スマホ・格安SIMで「データSIM」を選択すると、「SMS」機能が有料オプションになっていたり、利用できなかったりすることがあります。SMSの基礎知識からデータSIMにSMS機能を付けることのメリットを解説していくので、しっかりと覚えておきましょう。
SMS機能とはどんなもの?
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格安スマホや格安SIMの契約をしようとしたら、「SMS利用オプション」とか、「SMS機能付きSIM」みたいな選択肢があったんです。SMSってどういうものなんでしたっけ?いまもたまに使いますし、なんとなくメッセージを送れるものだということはわかるのですが……。
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SMSとは「ショートメッセージサービス」の略で、その名の通り短い文章を送受信できる機能のことです。スマホやガラケー同士で、相互に利用することができます。
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メッセージを送るだけなら、メールやLINEでも十分だと思うのですが、なにか違いがあるんですか?
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メールは、「メールアドレス」を知っている相手に「メールアプリ」を使って送信しますよね。LINEは、「友だち」になった相手とLINEのアプリを使ってメッセージのやり取りをします。SMSは、「電話番号」を知っている相手に「SMSアプリ」を使ってメッセージを送るもの。電話番号さえ知っていればメッセージを送れる、複雑な設定やサービス登録がいらないのがいいところですね。
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確かに電話番号しか知らない相手って結構いるかも。そういう人と気軽にやり取りができるなら便利ですね。
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ただし、ちょっと注意が必要な点もあります。それは、送信に料金がかかることと文字数制限があるということです。
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え!?有料なんですか?メールやLINEならどんなにやり取りをしても無料ですよね。文字も写真もたくさん送れますし……。
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送信できる最大文字数は、送信元(自分)の回線と宛先(相手)の回線によって、下の表のように決められています。料金は全角70文字までの場合は1通3円、70文字以上の場合は文字数に応じて送信料がかかる仕組みです。受信にはお金はかかりません。
※詳しくは「SMS送信の料金体系と確認方法を教えてください」を参照。SMSの送信可能文字数(全角最大)
宛先 ドコモ回線 au回線 ソフトバンク回線 ドコモ回線
(Dタイプ)670文字 670文字 670文字 au回線
(Aタイプ)70文字 670文字 70文字 ソフトバンク回線
(Sタイプ)670文字 670文字 670文字 -
う~ん。有料で文字数制限もあるとなると、SMSを使うかどうか悩みますね……。どうしてもSMSが必要な場合ってあるんですか?
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1つは電話番号しか知らない相手にメッセージを送りたい場合ですね。そしてもう1つSMSがどうしても必要な場合があります。それは会員制サービスやアプリ利用時の本人確認です。会員登録の際などに、本人確認用の認証コードがSMSで送られてきたことはないでしょうか。本人確認にSMSを利用するサービスやアプリを使用するためにはSMSが必須になります。
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なるほど、それで格安スマホや格安SIMの契約をするときに、「SMS利用オプション」や「SMS機能付きSIM」という選択肢があるんですね。
まとめ
- SMSとは電話番号を利用してメッセージを送受信するサービス
- SMSの送信は有料で最大文字数も決められている
- 会員制のサービスやアプリ利用時の本人確認にSMSが必要になる場合がある
格安スマホ・格安SIMとSMSの関係
格安スマホや格安SIMの契約を申込むときには、携帯電話回線を使った通話ができる「音声通話SIM」と、モバイルデータ通信(インターネット接続)のみができる「データSIM」のどちらかを選ぶことになります。このとき、音声通話SIMを選んだ場合には、SMSも利用することができます。
一方、データSIMを選んだ場合、必ずSMSが使えるとは限りません。そして、その対応はMVNOよってさまざま。多くの場合、通常のデータSIMのプランではSMSを利用できず、追加料金がかかる「SMS機能付きSIM(SMS機能オプション)」プランの契約をすることでSMSが利用できるようになっています。ただし、データSIMではSMSを使えないMVNOも存在します。
いったん、通常の「SMSが利用できないデータSIM」で契約してしまうと、あとでSMSを使いたくなったときに、SIMカードの再発行が必要になることがあります。SIMカードの再発行には手数料がかかることが多いので注意しましょう。
QTモバイルのSIMカードのプランとSMSの関係
QTモバイルの場合、音声通話SIMである「データ+通話コース」を選ぶと、どの回線タイプでももちろんSMSを利用できます。データSIMである「データコース」の場合は少し複雑で、ドコモ回線(Dタイプ)では、月額154円、ソフトバンク回線(Sタイプ)では、月額180円の追加料金でSMSが利用可能に。au回線(Aタイプ)はSMSが標準搭載になっています。データSIMでSMSを使用したいと考えている方は、しっかりと確認しておいたほうがいいでしょう。
QTモバイルのSIMカードのプランとSMSの関係
ドコモ回線 (Dタイプ) |
au回線 (Aタイプ) |
ソフトバンク回線 (Sタイプ) |
|
---|---|---|---|
データ+通話コース (音声通話SIM) |
標準搭載 | 標準搭載 | 標準搭載 |
データコース (データSIM) |
利用可能 (月額154円) |
標準搭載 | 利用可能 (月額180円) |
データSIMにSMS機能を付けるべき?メリットは?
最後にデータSIMにSMS機能を付けるべきかどうかを考えてみましょう。実はSMS機能を付けることのメリットはとても大きく、代表的なものに「会員制サービス・アプリの本人確認に使える」「LINEやメールアドレスを知らない人への連絡手段として使える」「設定や送受信が簡単」といったものあります。追加料金がかかる場合はあるものの、積極的にSMS機能の追加を検討するといいでしょう。
メリット1会員制サービス・アプリの本人確認に使える
会員制のサービスやアプリの中には本人確認にSMSを使用しているものがあります。具体的には、アカウント作成やログイン時に認証コードがSMSで送られてきて、その認証コードをサービス利用画面やアプリの画面で入力し、本人確認を実施するという仕組みです。
多くの場合、SMS以外の本人確認の手段も用意されていますが、SMSでしか本人確認ができないものも。この場合、SMSが利用できないデータSIMを使っていると、サービスやアプリ自体を使えないという事態に陥ります。便利なサービスやアプリを幅広く使いたいなら、SMS機能を付けておいたほうがいいでしょう。
メリット2LINEやメールアドレスを知らない人への連絡手段として使える
「電話がかかってきたことがあるので電話番号は知っている」「名刺に電話番号しか書いていなかった」「メールを送ったが迷惑メールにされているかもしれない」「相手のLINE IDを知らない」など、知っている連絡先が電話番号だけ、ということは結構あるものです。
SMSなら電話番号しか知らない相手にでもメッセージを送ることができます。また、相手に電話番号しか伝えていなくても、メッセージを送ってもらうことができるということでもあります。
メリット3設定や送受信が簡単
格安スマホ・格安SIMのサービスを提供するMVNOは、大手携帯電話会社と違って独自のメールアドレスを発行しないのが一般的です。そのため、連絡手段としてメールアドレスを使いたい場合、自分でメールアドレスを用意しなければなりません。また、メールアプリの設定も必要です。LINEやSkypeといったコミュニケーションアプリを使用する際も、アカウントの取得や宛先の登録などが必要になります。
その点、SMSなら特別な設定や事前のアカウント登録は不要。相手の電話番号さえわかればすぐにメッセージのやり取りができるようになります。また、ガラケー相手にチャット形式でメッセージが送れるというメリットも。手軽にメッセージを送りたいときにメリットの大きな機能といえます。
- ※本ページに記載されている情報は、2023年6月22日時点のものです。サービス提供を行う各社により、予告なく変更されている場合がございます。あらかじめご了承ください。
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