SIMロック、SIMフリーってナニ?
更新日:2024.03.05
「格安SIM」で「格安スマホ」を使うために必要なのが、「SIMフリー」のスマホ本体。大手携帯電話会社のスマホをSIMフリーにするには、「SIMロック」という状態を解除する必要があります。ここでは、難しいようで、知れば意外と簡単な「SIMロック」と「SIMフリー」について解説します。
そもそもSIM(シム)ってどういうもの?
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「格安SIM」や「格安スマホ」にしようと思っているんだけど、「SIMロック」や「SIMフリー」という言葉をよく聞きます。そもそも「SIM」ってどういうものなんでしたっけ?
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SIMとは、スマホ本体の中に装着されているICカード(SIMカード)のことです。携帯電話会社と契約すると、みなさんに発行(貸与)され、SIMの中には利用者の識別情報や電話番号が記録されています。
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SIMカードがスマホの中に入っていないとどうなるんですか?もしかして、電源が入らなかったりします?
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SIMカードを装着していないスマホでも電源は入りますし、アプリを使用したりWi-Fi経由でインターネットに接続したりできますよ。でも、電話をかけたり、Wi-Fiのない場所でインターネット接続したりするには、スマホにSIMカードが装着されている必要があるんです。
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SIMカードはスマホを「インターネット接続できる電話機」として使えるようにするためのものなんですね。わかりました!
まとめ
- SIMカードとはスマホ本体内に装着されているICカードのこと
- SIMカードは電話をかけたり、電話回線を使ってインターネットに接続したりするのに必要
SIMロック、SIMフリーとはどんなもの?
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格安SIMや格安スマホについて調べているとよく出てくるのが、「SIMロック」や「SIMフリー」という言葉なんですけど……、なんのことかさっぱりわかりません!
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確かによく聞きますね。では、最初に、「SIMロック」から解説しますね。先ほど説明したように、スマホを「インターネットができる電話機」として使うためには、SIMカードが必要です。NTTドコモのスマホにはNTTドコモが発行したSIMカードが、ソフトバンクのスマホにはソフトバンクのSIMカードが入っています。これはわかりますよね?
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いままでちゃんと考えたことはありませんでしたが、そうですよね。電話ができたり、インターネットが使えたりできるようにするためなんだから、携帯電話会社が発行しているのはわかります。
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でも実は、SIMカードには国際規格があり、形状や設計が統一されているんです。だから、技術的にはNTTドコモのスマホに挿してあるSIMカードを抜いてソフトバンクのスマホに装着しても、利用できるはずなのです。
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利用できるはず?なにやら、問題がありそうですね。「利用できるはず」ということは、実際には使えないんですか?
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そのとおりです。大手携帯電話会社のスマホには、他社のSIMを装着しても利用できないという制限が組み込まれているのです。この制限をSIMロックというわけです。
SIMロックがかかっていると他社のSIMカードが使えない
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どうしてそんな不便な制限が組み込まれちゃっているんでしょう?SIMロックをなんとかして解除できないんですか?
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以前は解除することができませんでした。しかし現在は、一定の条件を満たせばSIMロックを解除することができるんですよ。そして、SIMロックが解除されたスマホのことを「SIMフリースマホ」と呼ぶんです。それに、大手携帯電話会社以外で販売されているスマホは(例えばアップルストアなど)、最初からSIMロックがかかっていません。それらのスマホもSIMフリースマホといえます。
SIMロックを解除すれば他社のSIMカードを使える
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SIMフリーとはどの携帯電話会社で発行されたSIMカードでも装着して使えるということなんですね。ようやくわかりました!
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基本的にはそうなのですが……、実は「スマホを販売した携帯電話会社」と「SIMカードが利用している回線の携帯電話会社」が異なる場合には、うまく使用できない場合があるので注意が必要です。必ず携帯電話会社のWebサイトなどで使用できるかどうかを確認してください。また、SIMのカードとスマホのSIMスロットのサイズが異なっていると、物理的に装着することができません。
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ちなみに、SIMロックを解除することで、何かデメリットがあったりしますか?
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SIMロックの解除に費用がかかることくらいですが、それも解除方法によっては無料で行えます。SIMロックの解除は、携帯電話会社との解約ではありません。SIMロック解除をしたあとも、現在の携帯電話会社との回線契約はそのまま継続され、これまで通りスマホ使うことができます。
※携帯電話会社によっては、SIMロック解除の際にデータが消失する可能性があるとしており、その場合のデータは保証されません。
まとめ
- SIMロックとは、他社発行のSIMカードを自社のスマホで使えないようにする制限
- SIMフリースマホとは、SIMロックがかかっていないスマホのこと
- SIMロックを解除しても、スマホはそのまま使い続けられる
スマホのSIMロックを解除してSIMフリーにする方法
大手携帯電話会社の「SIMロック解除機能」を内蔵したスマホについては、一定の条件を満たせばSIMロックを解除し、SIMフリースマホにすることができます。方法はどの携帯電話会社もほとんど同じ。Webサイト、電話、もしくはショップで申込みをするだけでOKです。詳しい条件や手数料などについては、各社のWebサイトを確認してください。
携帯電話会社 | SIMロック解除申込みページ |
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NTTドコモ | SIMロック解除の手続き |
au | SIMロック解除のお手続き |
ソフトバンク | ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロック解除 |
SIMフリーのスマホを購入する方法
新規で格安SIMの契約をする場合には、使いたい格安SIMの携帯電話会社でSIMフリースマホを購入するのが簡単。格安SIMとSIMフリースマホがセット販売されているはずです。セット販売のSIMフリースマホは、当然ながらその携帯電話会社の格安SIMで使えることが保証されていますし、使用するための初期設定も済んでいることがあるため、初心者にはこちらがおすすめです。
ややハードルは上がりますが、SIMフリーのスマホ本体だけを家電量販店や街のケータイショップ、ネットショップなどで購入することもできます。直接お店に行ってみるか、お店のWebサイトをチェックしてみましょう。
SIMフリースマホで格安SIMを使ってみよう
それでは実際に、SIMフリースマホを格安SIMで使う方法を紹介しましょう。詳しい申込み方法は携帯電話会社によって異なるので、ここでは、QTモバイルで使う場合の、申込みのポイントを解説します。なお、現在使っている電話番号を使い続けたい場合には、事前に現在の携帯電話会社から「MNP予約番号」を取得しておいてください。
[STEP1]自分のSIMフリースマホが使えるかどうかを確認する
まずは、自分が持っているSIMフリースマホが、格安SIMで使えるかどうかを確認します。QTモバイルでは「動作確認済みの端末」のページで、申込みをする回線種別と手持ちのSIMフリースマホの端末の種類、メーカー、機種名を選択すると、使用可能かどうかをチェックできます。また、申込み時にSIMカードのサイズを選択することになるので、サイズをメモしておくといいでしょう。
[STEP2]SIMカードのみの契約申込みをする
自分が持っているSIMフリースマホが使用できることを確認できたら、申込みに進みます。申込みをする際のポイントは、STEP1で選択した回線種別を正しく選択することと、「SIMカードのみ契約する」を選択すること。また、申込みの途中でも自分のSIMフリースマホが、使用できるか確認することができます。
なお、下記の画面で「端末もセットで購入する」を選択すると、SIMカードとセットでSIMフリースマホを購入することができます。
[STEP3]SIMカードのサイズを選ぶ
もう1つ申込み時に重要なポイントがあります。それはSIMカードのサイズです。必ず自分が持っているSIMフリースマホが対応しているサイズのSIMカードを選択してください。SIMカードのサイズを正しく選択しないと、スマホに装着することができません。
SIMロック、SIMフリーの疑問解決Q&A
Q SIMロックを解除したスマホを元に戻せますか?
A
SIMロックを解除したスマホに、再びSIMロックをかけることはできません。ただし、下記のQ&Aで解説しているように、スマホのSIMロック解除前と解除後では、機能面・保証面ともになにも変わることはありません。そのため、SIMロックを元に戻せないことで困るという局面は、まったくないといえるでしょう。
QSIMロックを解除したスマホの保証はどうなりますか?
A
SIMロックを解除しただけで、大手携帯電話会社の回線をそのまま使い続けている場合は、SIMロックを解除する前と、まったく変わらない保証を受けられます。ただし、故障修理にともなって代替機を借りた場合、その代替機にはSIMロックがかかっています。別途用意した格安SIMと入れ替えながら使っていたような場合、代替機では格安SIMは使えません。
なお、iPhoneの場合は、修理などのサポートをAppleが担当しています。この場合も、SIMロックを解除していても解除前と変わらないサポートを受けることができます。
SIMロックを解除し、元の携帯電話会社の回線も解約して、格安SIMを装着して使っている場合についても、元の携帯電話会社(iPhoneの場合はApple)に修理を依頼でき、保証期間中なら、規定の範囲内で無償修理の対象にもなります。ただし、回線契約のオプションとして付けられる保証(いわゆる「キャリア保証」)は、回線と同時に解約されるため、利用することはできなくなります。また、代替機を借りることはできません。
- ※本ページに記載されている情報は、2022年1月1日時点のものです。サービス提供を行う各社により、予告なく変更されている場合がございます。あらかじめご了承ください。
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